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27 ◇やばい

Penulis: 設樂理沙
last update Tanggal publikasi: 2026-04-28 01:32:59

あれこれ考えている間に、いつもより早く夫が帰ってきてしまった。

          ◇ ◇ ◇ ◇

 男子学生の菅田《すだ》が帰りがけにボソッと囁いてきた。

 『奥さん? と名乗る女性《ひと》が来てました』

 それは報告という名の言い方とは違っていた。

 言うか言うまいか迷ったけど一応言っときますわ、というような、

どうでもいいような言い方に聞こえた。

 なんだよ、あいつ。

 俺が奥の部屋から出て来て、仲間を帰してから今のいままで2時間も

あって、客足も無くなって話す機会はあったのに、帰り際にぽそりと

大事なことを話しやがる。

 何か知らないが、大人しいのが取り柄だと思っていたのに

ボソッと呟いただけ、のような報告に棘が感じられたのだ。

 あんな大人しいのが案外怒らすとトンでもなく怒り狂って発狂して

暴力的になるのかもなぁ~なんてそんな思考に走っていたが、

おぉ何てこったい、俺のマヌケ!

 果歩はいつ来たんだ?

 誰も俺に声かけてないだろ?

 奥の部屋にいたのに誰も声をかけてなくて……

だけど菅田《すだ》は果歩にきっと俺の居場所を聞かれて

正直に奥の部屋にいると言ったは
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  • 『息をするように浮気を繰り返す夫を捨てることにしました』─ 醒めない夢 ─   31 ◇その場凌ぎ

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  • 『息をするように浮気を繰り返す夫を捨てることにしました』─ 醒めない夢 ─   30 ◇女がやってきた

      息を吐くように簡単に嘘を重ねることができて…… 浮気のハードルが極端に低くなっている…… 夫が言ってきた女とは別れるという言葉の何と軽いことか。  だが、口にした手前また以前と同じように家に帰って来るようには なった。 反省の色も……そして言葉もなかったけれど。 夫のいる景色は霞んで見える。  夫? この|男《こいつ》が私の人生のパートナー? ンなわけないよね? だけど夫なの?  この人、誰なんだろう?  私にとって誰ナンだろう? 夫といるとイライラしてしまう。 それなりの会話はするけれど、以前のような親密さは 持てるはずもなく、息苦しささえ感じてしまう。 こんなあからさまに嫌悪感の混じった感情を持つことは 初めてかもしれない。  不安や悲しみだったり、悔しさだったり、怒りだったり そんな感情は経験していたけれど、吐き気を催すほどの嫌悪感は 初めてのことで自分でも驚いている。  だから夫の前で普通に見えるよう、取り繕うのが大変。  けれど、夫の家に帰ってくる頻度が増えてほっとしている自分がいるのも 確かで……人間ってつくづく矛盾を孕んでるものなんだなぁ~って自己分析 したりしていたある日のこと。          ◇ ◇ ◇ ◇  自宅に仲間友紀がやって来た。「私、お店でバイトしている仲間と言います。  オーナーの奥さんでしょうか? 」「ええ、そうですが」 「大事なお話があって、それで何とかこちらの住所を 調べて尋ねてきました。 え~と、お時間いただいてもいいでしょうか? 」 「分かりました。  ここではなんですから、近くにあるお店でどうでしょう? 」 私は産休と育休中はもっぱらお家ごはんがメインなので……というか、 勤めてる時はお弁当か病院内の食堂もしくは近くの食堂で食べたりと いうことはあったけど、家の近所でほとんど外食したことがなかったので、 ちょっと焦ってしまった。  さりとて彼女をうちに上げてリビングでなんてとてもじゃないけれど…… 有り得ないし、何となく普段道すがら目にしていた店に彼女を連れて行った。 

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